天然型シトルリン
シトルリンを最も多く含む食材はカラハリ砂漠に自生するスイカの仲間であるカラハリスイカだと言われています。カラハリスイカは私たちが普段食べているスイカの原種とも言われていますが、ぱっと見た感じは随分と違いがあります。
この野生スイカには日本のスイカの様な甘みはありませんし、実も小さく赤い果肉もありません。しかしこのスイカには驚くべきパワーが秘められています。
カラハリ砂漠で生活している狩猟牧畜民族のサン族の人々にとってこの野生スイカは飲み水であるばかりでなく料理用の水や身体を洗う生活用水としても利用されています。また人間だけでなくロバやヤギなどの家畜までもがこの野生スイカから水分補給をしているというのです。
人間がカラハリ砂漠の様な過酷な地域で生きて行けるのもこのカラハリスイカのおかげであるのと同時にカラハリスイカ自身にもこの過酷な気候を生き抜く為にはシトルリンの存在が欠かせないのです。通常植物は乾燥した状態で強い太陽光線にさらされると、毒性の強い活性酸素が大量に発生してしまい枯れてしまいます。
ベランダで植物を育てている人なら夏枯れという症状を見た事があると思います。しかしカラハリスイカは葉の部分にシトルリンを蓄積する事で活性酸素と紫外線から自分を守っているのです。したがってカラハリスイカにとってシトルリンを生成する能力を身につける事が出来たという事がこのような環境ストレスの中でもたくましく生きて行ける理由なのです。
同じような作用をする成分にはトマトに含まれるリコピンがあります。トマトも痩せて乾燥した土壌で栽培すると瑞々しくなると言うのもこのリコピンが環境ストレスを生き延びる為の強い身体にしてくれているからなのです。
研究者の間ではシトルリンを様々な植物にも増加させて深刻化している地球の砂漠化を食い止めようとするプロジェクトが進行しています。シトルリンは環境ストレスに対する切り札として注目されているのです。